多店舗・本部の運用

メインのオーナーを変更する手順|7日間の制限と移す前に決めること

この記事でわかること

  • メインのオーナーを別の人へ移すとき、公式ヘルプに書かれている手順と前提条件
  • 新しくオーナー・管理者になった人に適用される「7日間」の制限で、どの操作が止まるか
  • 譲渡の前に社内で決めておく項目(受け手のアカウント、退任者の扱い、順番)
  • 口コミや過去の返信が、権限の移動でどう扱われると書かれているか
  • 複数店舗をまとめて移すときの段取りの考え方

Googleの仕様に触れる箇所は、2026年9月22日時点の公式ヘルプを開いて確認した内容です。画面の文言や挙動は、ここに書かれている以上のことは触れません。

メインのオーナーは1人だけ|譲渡の前提条件

ビジネスプロフィールの役割はオーナーと管理者の2種類で、メインのオーナーに設定できるのは1人だけです。メインのオーナー権限を移せるのは、現在のメインのオーナー本人に限られます。さらに、譲渡するにはプロフィールに他のユーザーが在籍している必要があります。

公式ヘルプの記載を、そのまま並べておきます。

  • 「ビジネス プロフィールには複数のオーナーを設定できますが、メインのオーナーとして設定できるのは 1 人のみです。」(ビジネス プロフィールのオーナーと管理者を管理する)
  • 「メインのオーナー権限を譲渡できるのは、メインのオーナーだけです。」(ビジネス プロフィールのメインのオーナー権限を譲渡する)
  • 「メインのオーナー権限を譲渡するには、プロフィールに他に少なくとも 1 人のオーナーまたは管理者が必要です。」(ビジネス プロフィールのオーナーと管理者を管理する)
  • 「Google グループを管理者またはオーナーとして追加することはできません。」(ビジネス プロフィールのメインのオーナー権限を譲渡する)

もう一つ押さえておきたいのが、メインのオーナー自身の抜け方です。「メインのオーナーは、他のユーザーにメインのオーナー権限を譲渡するまで、自分自身を削除することはできません。」(ビジネス プロフィールのオーナーと管理者を管理する)とあります。退職や担当交代の場面で「先に自分を外してから、後で誰かに引き継ぐ」という順番は成立しません。譲渡が先、離脱が後です。

なお、譲渡先の候補が誰もいない状態については、公式ヘルプに「プロフィールに関連付けられているユーザーが他にいない場合は、オーナーや管理者を追加できます。」(ビジネス プロフィールのメインのオーナー権限を譲渡する)と書かれています。まず人を追加するところから始まる、という順序です。

「7日間」で止まるのはどの操作か

プロフィールに新しく追加されたオーナー・管理者は、一部の機能を扱えるようになるまで7日間待つことになります。止まるのは日常業務ではなく、権限とプロフィールそのものを動かす操作です。口コミ返信や情報編集が7日間できない、とは書かれていません。

公式ヘルプの表現は2ページで少し異なります。譲渡ページは「ビジネス プロフィールの新しいオーナーまたは管理者がすべての機能を管理できるようになるには、7 日間お待ちいただく必要があります。」、管理ページは「プロフィールの一部の機能は、管理できるようになるまで 7 日ほどお待ちいただく必要があります。」です。エラーの出方についても、譲渡ページは「エラーが表示されることがあります」、管理ページは「エラーが表示されます」と書き方が違います。どちらにしても、7日以内は通らない可能性がある、という前提で段取りを組むのが安全です。

7日間のうちに行うとエラーが表示されるとされる操作出典ページ
プロフィールを削除する/削除を取り消す譲渡・管理の両ページ
プロフィールから他のオーナーまたは管理者を削除する譲渡・管理の両ページ
自分自身または他のユーザーをメインのオーナーにする(メインのオーナー権限の譲渡)譲渡・管理の両ページ

あわせて、受け手側の離脱にも条件があります。「新たにオーナーまたは管理者になってから 7 日以内にビジネスを離れると、プロフィールから削除されます。考えが変わった場合は、もう一度追加してもらう必要があります。」(ビジネス プロフィールのメインのオーナー権限を譲渡する)。追加した直後に本人が「管理をやめる」を押してしまうと、やり直しになります。

もう一点、送り手側にも7日が効きます。「既存のオーナーまたは管理者が、オーナーまたは管理者になって 7 日以内に担当プロフィールのメインのオーナー権限を譲渡しようとすると、エラーが表示されます。」(ビジネス プロフィールのメインのオーナー権限を譲渡する)。前任者から権限を受け取ったばかりの人が、その足で別の人へメインのオーナーを渡そうとする流れは、7日を待つ必要があります。

7日間を短縮する方法や、残り日数を確認する方法については、公式ヘルプには記載がありません。待つ前提でスケジュールを引いてください。

移す前に決める4つのこと

権限の移動は、操作そのものより前の意思決定で詰まります。譲渡を押す前に、受け手のアカウント・退任者の扱い・実施日・連絡先の4点を社内で確定させておくと、やり直しが減ります。ここは運用上の段取りの話で、Googleの仕様として定められているものではありません。

  1. 受け手のGoogleアカウントを1つに決める。公式ヘルプには「各ユーザーが自分の Google アカウントを持っていれば、パスワードを共有することなく、ビジネス プロフィールにアクセスして管理できます。」(ビジネス プロフィールのオーナーと管理者を管理する)とあります。アカウントの共有ではなく、個別のアカウントを招待する形です。Googleグループは追加できないため、グループアドレスを受け皿にする設計は取れません。
  2. 退任者をどうするかを先に決める。譲渡後もオーナーとして残すのか、管理者に下げるのか、外すのか。外す場合は、譲渡が完了してからの作業になります。
  3. 実施日を決める。受け手を新規に追加するなら、追加から7日を挟む前提です。移転や改装、屋号変更などの作業と重なると、7日間のうちに権限操作が必要になって止まる場合があります。権限の移動は、他の変更予定と日程を離しておくと扱いやすくなります。
  4. 通知の宛先を確認する。招待が承諾されると招待元のオーナーにメールが届く、ユーザーを削除するとそのユーザーにメールが届く、と公式ヘルプに書かれています。誰のメールボックスに記録が残るかを把握しておきます。口コミの通知を誰が受け取るかは別論点なので、別記事「口コミの通知メールが来ないとき|多店舗で誰に届くかを決める」を参照してください。

手順|追加・7日・譲渡・退任の順に進める

公式ヘルプの手順は、ユーザーの追加と役割の変更、そして自分自身の削除に分かれています。メインのオーナーを移す場面では、この3つを順番に実行します。粒度はヘルプの記載どおりに留めます。

1. 受け手をプロフィールに追加する(すでにオーナーまたは管理者なら不要)

「ビジネス プロフィールに移動します。」→「その他アイコン [ビジネス プロフィールの設定] [ユーザーとアクセス権] を選択します。」→「左上の追加アイコン を選択します。」→「メールアドレスを入力します。」→「[アクセス] で [オーナー] または [管理者] を選択します。」→「[招待] を選択します。」(ビジネス プロフィールのオーナーと管理者を管理する)

招待されたユーザーは、招待を承諾後すぐにプロフィールにアクセスできるようになる、と書かれています。承諾待ちの状態は「[ユーザーとアクセス権] ページ」の「[保留中]」で確認でき、「[招待をキャンセル]」も可能です。

2. 7日間を挟む

新しく追加された人をメインのオーナーにする操作は、前章のとおり7日間の制限の対象として挙げられています。追加当日に譲渡まで走らない段取りにします。

3. メインのオーナー権限を譲渡する

「ビジネス プロフィールに移動します。」→「その他アイコン [ビジネス プロフィールの設定] [ユーザーとアクセス権] を選択します。」→「アクセス権を変更するユーザーを選択します。」→「[アクセス] の横にある編集アイコン を選択します。」→「[メインのオーナー] [保存] を選択します。」(ビジネス プロフィールのメインのオーナー権限を譲渡する)

4. 退任者を外す(外す場合)

他のユーザーを外すなら「削除するユーザー [ユーザーを削除] を選択します。」、自分自身を外すなら「ユーザーリストにある自分自身 [管理をやめる] [確認] を選択します。」(ビジネス プロフィールのオーナーと管理者を管理する)。他のオーナーと管理者を削除できるのはオーナーだけ、と明記されています。

前任者や外部業者が権限を持ったまま連絡が取れない、というケースはこの手順の外側です。別記事「ビジネスプロフィールの権限を前任者や業者が持っているとき|取り戻す手順」で扱っています。

口コミと過去の操作は、権限が変わってもどうなるか

権限の移動で口コミが消えるとは書かれていません。公式ヘルプは、オーナー権限を譲渡する場面でメインのオーナー権限を新しいオーナーへ移すよう案内したうえで、「これにより、クチコミなどのビジネス情報はすべて維持されます。」(ビジネス プロフィールのメインのオーナー権限を譲渡する)としています。

退任者を削除した後の扱いについても記載があります。「そのユーザーは、ビジネス情報の変更などの管理タスクを行えなくなりますが、クチコミに対する返信、投稿、コメントなど、そのユーザーによる過去の操作はビジネス プロフィールに残ります。」(ビジネス プロフィールのオーナーと管理者を管理する)。自分自身を外した場合も同様に、過去の操作は残ると書かれています。つまり、担当者が代わっても返信済みの口コミが白紙に戻るわけではありません。

役割によって何ができるかの差も整理しておきます。管理者は「オーナーとほぼ同じ権限があります。ただし、ユーザーの追加と削除、プロフィールの削除はできません。」(同ページ)。口コミへの返信、投稿の作成・管理・公開、写真の追加や編集、Q&Aへの返信などは、権限の表でオーナー・管理者の両方に並んでいます。日々の運用担当を管理者に置き、権限の付け外しだけをオーナーが握る分担は、この区分のうえで成り立ちます。

複数店舗をまとめて移すときの段取り

店舗ごとにプロフィールがあるため、7日間の制限も店舗ごとに発生します。10店、20店と並ぶと、譲渡作業そのものより日程管理のほうが重くなります。実施日を揃えるより、ブロックに分けて順に進めるほうが追跡しやすくなります。

進め方の例です。

  1. 対象プロフィールを一覧化し、現在のメインのオーナーと、他に誰がオーナー・管理者として入っているかを書き出す
  2. 受け手が未登録のプロフィールだけ先に招待を出し、承諾日を記録する
  3. 承諾日から7日を数え、ブロック単位で譲渡日を設定する
  4. 譲渡後に退任者を外す。外す前に、残るオーナーが1人以上いることを確認する

組織としてどの階層が何を持つかは、譲渡作業の前に決めておく論点です。グループ・オーナー・管理者の分け方は別記事「多店舗のビジネスプロフィール権限設計|グループ・オーナー・管理者の分け方」、本部と加盟店のどちらが保有するかは「FCのビジネスプロフィールは本部と加盟店のどちらが持つか|脱退時まで決める」で扱っています。ここで設計が決まっていないまま譲渡だけ進めると、数カ月後に同じ作業を繰り返すことになります。

また、権限移動と同時にプロフィールを削除する、別のプロフィールと統合する、といった操作を重ねると、7日間の制限に当たる可能性があります。重複プロフィールの扱いは「Googleマップに同じ店が2つ出るとき|重複の統合手順と口コミの扱い」を先に読んでから、日程を分けて進めてください。

よくある質問

Q. 7日間を短くする方法はありますか。

公式ヘルプには、7日間を短縮する手段や例外についての記載がありません。残り日数を画面で確認する方法も記載されていません。7日を見込んだ日程で組むことになります。

Q. メインのオーナーが退職します。本人が自分を削除してから引き継げますか。

できません。「メインのオーナーは、他のユーザーにメインのオーナー権限を譲渡するまで、自分自身を削除することはできません。」(ビジネス プロフィールのオーナーと管理者を管理する)と明記されています。譲渡を済ませてから離脱する順番になります。

Q. 管理者の人をメインのオーナーにできますか。

譲渡ページには「メインのオーナー権限を既存のオーナーまたは管理者に譲渡する」と書かれており、譲渡の手順では対象ユーザーのアクセスを「[メインのオーナー]」に変更する流れが示されています。追加されてから7日以内のユーザーについては、制限の対象として挙げられています。

Q. 権限を移すと口コミや返信は引き継がれますか。

メインのオーナー権限を新しいオーナーへ移すことで「クチコミなどのビジネス情報はすべて維持されます。」(ビジネス プロフィールのメインのオーナー権限を譲渡する)とあります。削除されたユーザーが過去に行った返信や投稿も、プロフィールに残ると書かれています。

Q. 部署の共有アドレス(Googleグループ)をオーナーにできますか。

できません。「Google グループを管理者またはオーナーとして追加することはできません。」(ビジネス プロフィールのメインのオーナー権限を譲渡する)と記載されています。個人のGoogleアカウント単位で設計することになります。

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権限の整理も、譲渡後の口コミ返信も、店舗数が10前後までは手作業の台帳とカレンダーで回ります。問題は、店舗が増えて「誰がどのプロフィールのオーナーか」「どの口コミに返信が残っているか」が頭の中から溢れたときです。

coecoco は、名古屋のWEB制作会社 graciauto が自社運用のなかで作った口コミ運用の仕組みです。自社の24店舗では、2026年9月14日時点でGoogle口コミが累計568件、返信率98%という状態を維持しています。来店アンケートからの導線も計測しており、閲覧59・回答52・Googleへの遷移14(母数が小さい期間の数値です)といった粒度で追っています。手作業が回らなくなってきたら、仕組み化の相談先として coecoco をご覧ください。

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