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店舗情報の「正本」を決める|マップ・サイト・予約サイトの不一致点検表

この記事でわかること

  • 店舗情報の「正本」をどこに置くか
  • 点検する6項目と、それぞれ決めておく表記ルール
  • 点検先の一覧(項目×点検先の表)
  • 情報が変わったときに更新する順番
  • 多店舗で台帳にまとめるときの列構成と点検頻度

Googleの仕様に触れる箇所は、2026年9月20日時点の公式ヘルプを開いて確認した内容です。

店舗情報の正本はどこに置くか

正本は、自社で管理する台帳1枚に置きます。Googleビジネスプロフィールも自社サイトも予約サイトも、台帳の「写し」として扱います。どれか1つの掲載先を正本にすると、そこが書き換わったときに正しい値が分からなくなります。

Googleビジネスプロフィールを正本にしない理由は、公式ヘルプにあります。ビジネス プロフィールに対する Google による変更を管理するには、Googleがユーザーからの報告や使用許諾済みコンテンツなど、さまざまなソースの情報をもとにプロフィールを更新することがある、と書かれています。つまり、オーナーが入力した値が、オーナーの操作なしに変わる可能性のある場所です。

自社サイトは自分でしか書き換えられませんが、更新を制作会社に頼んでいる場合、反映までに日数が空きます。予約サイトは媒体ごとに表記ルールが違います。どれも「いま正しい値」を保証する場所にはなりません。

台帳はスプレッドシート1枚で足ります。大事なのは道具ではなく、「迷ったら台帳を見る」「変更はまず台帳に書く」という順番を全員が守ることです。

点検する項目は6つ

点検するのは、店名、住所表記、電話番号、営業時間、定休日・祝日の扱い、URLの6つです。項目ごとに「この表記で統一する」という形を先に決め、台帳に書きます。決めていない項目は、点検しても合否が出せません。

表記を決めるときの基準として、Google に掲載するビジネス情報のガイドラインが使えます。

項目台帳で決めておくこと公式ガイドラインの記載(要旨)
店名看板・サイト・名刺で使っている正式な表記。全角半角、スペース、「店」の有無まで店舗、ウェブサイト、ビジネスレターなどで一貫して使用し、顧客に認知されている名称を使う。キャッチコピー、営業時間、電話番号、URLなどを店名に含めない
住所表記丁目・番地の書き方、ビル名、階数、部屋番号詳細かつ正確に記載する。部屋番号や階数を含めてよい。私書箱は不可
電話番号店舗に直接つながる番号。ハイフンの有無総合受付ではなく、個々の拠点に直接つながる番号を指定する
営業時間曜日ごとの開店・閉店。最終受付と閉店のどちらを書くか顧客に対応可能な通常の営業時間を入力する
定休日・祝日定休日、祝日の営業有無、年末年始、臨時休業の連絡ルート祝祭日や特別イベントの日には特別営業時間を指定できる
URL店舗ごとのページURL。末尾スラッシュ、httpsまで拠点ごとに1つのウェブサイトを指定する。別ページへのリダイレクトやSNSページは不可

美容サロンで食い違いが出やすいのは、営業時間の「最終受付」です。サイトには「最終受付18時」、マップには「19時まで」と書いてあると、どちらも間違いではないのに、読む側には不一致に見えます。台帳に「閉店時刻を書く。最終受付は別欄に添える」のように決めておきます。

点検先の一覧

点検先は、Googleビジネスプロフィール、自社サイト、サイト内の構造化データ、予約サイト、SNSのプロフィール、LINE公式アカウント、紙の販促物の7系統です。全項目を全点検先で見る必要はありません。下の表で「○」の付いたマスだけを見ます。

項目Googleビジネスプロフィール自社サイトの店舗ページ構造化データ予約サイトSNSプロフィールLINE公式看板・ショップカード
店名○○○○○○○
住所表記○○○○○○○
電話番号○○○○○○○
営業時間○○○○○○○
定休日・祝日○○○○—○—
URL○—○○○○○

見落とされやすいのは構造化データです。構造化データは、サイトのHTMLに埋め込む機械向けの店舗情報で、画面には出ません。そのため、画面上の営業時間だけ直して、構造化データが古いまま残ることがあります。

Googleのローカル ビジネスの構造化データでは、店名と住所が必須、電話番号・URL・営業時間が推奨プロパティとされています。電話番号は国コードと市外局番を含める、URLはその拠点の完全なURLにする、年末年始の休業は期間を指定して書ける、といった書式も同じページにあります。自社サイトに入っているかどうか分からない場合は、制作担当に「LocalBusinessの構造化データは入っているか。入っているなら値はどこで管理しているか」と聞けば足ります。

もう1つは、自分で作った覚えのない掲載先です。古い予約サイトの無料掲載、開業時に登録した地域ポータル、閉鎖し忘れた旧サイトなどです。店名と電話番号で検索し、出てきた掲載先を台帳の「点検先」欄に足していきます。

情報が食い違うと何が起きるか

公式に確認できるのは、「Googleはさまざまな情報源をもとにプロフィールを更新することがある」という点までです。公式は、プロフィールの情報が充実していて正確なほど、ローカル検索結果に表示されやすいと書いています。ただし、ほかのサイトとの表記の食い違いが順位を下げる、とは書いていません。この記事でも断定しません。

確認できる事実から言えることは2つあります。1つは、食い違った情報がウェブ上に残っていると、正しく入力したプロフィールが別の値に更新される余地が残ることです。営業時間が入力と違う内容に変わった場合の確認と戻し方は、Googleマップの営業時間が勝手に変わる原因にまとめました。

もう1つは、順位とは関係なく、お客様が困ることです。マップを見て来店したら閉まっていた、予約サイトの電話番号が旧番号だった、という場面は、不一致がそのまま来店の失敗になります。点検の目的は、まずここに置くのが確実です。

変更があったときの更新順

更新は、台帳、Googleビジネスプロフィール、自社サイト(構造化データを含む)、予約サイト、SNSとLINE、紙の順に進めます。お客様が来店直前に見る場所から先に直す、という考え方です。

  1. 台帳を書き換える。変更日、変更内容、適用開始日を残す
  2. Googleビジネスプロフィールを更新する
  3. 自社サイトの店舗ページと構造化データを更新する
  4. 予約サイトを更新する
  5. SNSのプロフィールとLINE公式アカウントを更新する
  6. 看板・ショップカード・チラシの刷り直し要否を判断する

Googleビジネスプロフィールを早めに置く理由は、反映に時間がかかる場合があるためです。ビジネス プロフィールの編集内容の反映には、編集内容の審査は通常最長10分ほど、場合によっては最長30日ほどかかることがある、と書かれています。適用開始日が決まっている変更は、余裕をもって入れます。

祝日や年末年始のように、特定の日だけ時間が変わる場合は、通常の営業時間を書き換えずに特別営業時間を使います。手順は「営業時間が異なる可能性があります」が出たら|祝日・年末年始の特別営業時間を参照してください。

全部の更新が終わったら、台帳の該当行に完了日を入れます。完了日が空欄の点検先が、更新漏れです。

多店舗では台帳にどうまとめるか

多店舗では、1店舗1行、1項目1列の台帳にします。列に「点検先ごとの最終確認日」を足すと、どの店のどこが未点検かが一覧で見えます。

列の構成例は次のとおりです。

  • 店舗コード(社内で一意に決めた番号)
  • 店名の正式表記
  • 郵便番号、住所、ビル名・階数
  • 電話番号
  • 曜日別の営業時間、最終受付
  • 定休日、祝日の扱い
  • 店舗ページのURL
  • 点検先ごとのURLと最終確認日
  • 各点検先の更新担当者

店舗コードは、Googleビジネスプロフィールを一括管理するスプレッドシートでも使われる考え方です。公式ヘルプの一括アップロード用スプレッドシートを作成するでは、「ビジネスコード」という、ビジネスごとに固有のIDとして説明されています。社内の台帳と同じコードにしておくと、突き合わせが楽になります。

点検頻度は、公式に決まった目安があるわけではありません。運用上は、全項目の点検を月1回、営業時間だけは祝日のある週の前に追加で1回、という回し方が続けやすい形です。点検は本部がまとめて行い、食い違いを見つけたら台帳と照らして、どちらが正しいかを店長に確認します。店長の記憶ではなく台帳で判断するのが、正本を決めた意味です。

よくある質問

NAPとは何ですか

Name(店名)、Address(住所)、Phone(電話番号)の頭文字です。ウェブ上の各掲載先でこの3つの表記を揃える、という文脈で使われます。この記事では、来店の失敗に直結する営業時間、定休日、URLを加えた6項目を点検対象にしています。

店舗情報が食い違っていると検索順位は下がりますか

公式は、プロフィールの情報が正確なほど表示されやすいと書いていますが、ほかのサイトとの表記の食い違いが順位を下げるとは書いていません(2026年9月20日時点)。公式に確認できるのは、Googleがさまざまな情報源をもとにプロフィールを更新することがある、という点です。順位よりも、正しい情報が書き換わる余地と、お客様の来店の失敗を減らす目的で点検するのが確実です。

「1丁目2-3」と「1-2-3」の違いも直すべきですか

台帳で表記を1つに決め、自分で書き換えられる掲載先はそれに合わせます。媒体側の仕様で表記が固定される場合は、無理に合わせる必要はありません。建物名や階数の抜け、旧住所の残りのように、場所が特定できなくなる違いを優先して直します。

予約サイトの表記ルールが違って揃えられないときは

揃えられない理由を台帳の備考欄に書いておきます。次の点検で同じ箇所に引っかかり、同じ調査を繰り返すのを防げます。電話番号と営業時間のように、値そのものが違う不一致だけは必ず直します。

点検は誰がやるのがよいですか

台帳を持っている人です。多店舗なら本部の担当者1人に寄せ、店長には「変更が決まった時点で本部に連絡する」だけを頼みます。点検と更新を店舗任せにすると、店ごとに表記が分かれていきます。

店舗数が増えて点検が回らなくなったら

ここまでの点検は、台帳1枚と月1回の確認で、手作業で回せます。店舗数が増えると、点検先の数は店舗数の掛け算で増え、1人の目では追いきれなくなります。その段階に来たら、口コミの確認や告知の投稿など、全店で繰り返している作業から仕組みにすることを検討してください。

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