★だけのGoogle口コミはどのくらいあるか|24店舗の実測と、店ができること
この記事でわかること
- 本文のない★だけの口コミは、実際にどのくらいの割合か(24店舗の実測)
- ★のみ口コミが表示や評価でどう扱われるか。公式に書かれていること、いないこと
- ★のみ口コミに返信するかどうかの考え方
- 規約の範囲で、本文が付きやすくなる依頼の仕方
口コミの通知を開くと、★だけで本文がない。そういう口コミが増えたと感じている店は多いと思います。感覚ではなく数で確かめるために、自社で運用支援する店舗のデータを数えました。あわせて、Googleの公式ヘルプで確認できた範囲を整理します(2026年9月20日時点)。
★のみの割合は実際どのくらいか
自社で運用支援する美容サロン24店舗では、全期間の23%が★のみでした(2026年9月11日まで・556件中128件)。2026年7月と8月は29%、9月12日以降は9件中5件(56%)です。上がっているように見えますが、直近は件数が1桁で、確定的には言えません。
| 期間 | 口コミ件数 | うち★のみ | ★のみ率 |
|---|---|---|---|
| 全期間(〜2026年9月11日) | 556件 | 128件 | 23% |
| 2026年7月 | 38件 | 11件 | 29% |
| 2026年8月 | 21件 | 6件 | 29% |
| 2026年9月12日〜(9月13日集計) | 9件 | 5件 | 56% |
| 2026年9月12日〜16日(9月16日集計) | 12件 | 5件 | 42% |
対象や取得方法、この数字の限界は24店舗のGoogle口コミ実測レポート(調査概要はこちら)にまとめています。
9月12日以降は、来店後メッセージでの口コミ案内の対象店舗を広げた直後の期間です。56%は9件中5件、3日後の集計では12件中5件で42%でした。3件増えただけで14ポイント動く母数です。「半分以上が★のみになった」とは言えません。言えるのは、全期間の23%より高い水準が7月から続いている、というところまでです。
感想を持っていても★だけで投稿する人がいる
感想を持っていても、Googleには★だけで投稿する人がいる、という例を少数ですが確認しています。「書くことがないから★だけ」とは限りません。一般化できる件数ではないため、手がかりとして挙げるに留めます。
表示や評価でどう扱われるか
★のみ口コミが検索順位や表示でどう扱われるかは、公式には明記されていません。確認できたのは、口コミの数と評価が順位に関わるという一般的な記述までです。本文の有無で扱いが変わるかどうかは、Googleは書いていません。
公式ヘルプ「Googleのローカル検索結果のランキングを改善するヒント」には、次の一文があります。
クチコミ数が多く評価の高いビジネスは、ローカル検索結果のランキングが高くなります。
このページに、本文のない評価だけのクチコミについての言及はありません。「ユーザーからのクチコミを管理する」にも、★のみのクチコミを区別した説明はありませんでした(いずれも2026年9月20日確認)。
整理するとこうなります。
| 項目 | 公式の記述 |
|---|---|
| 口コミの数と評価が順位に関わる | 書かれている |
| ★のみ口コミが件数や評価に含まれるか | 区別した記述は見当たらない |
| 本文の有無で順位への効き方が変わるか | 明記されていない |
| 本文中の言葉が検索結果にどう使われるか | 明記されていない |
「★のみは順位に効かない」「本文にキーワードがあると上がる」といった説明を見かけますが、公式の裏付けは確認できませんでした。この記事では、どちらとも断定しません。
順位とは別に、確かなことが1つあります。本文がなければ、次に店を探す人が読める情報が増えません。★の数字だけでは、何がよかったのか、どんな人に合う店なのかが伝わりません。店にとって惜しいのは、順位よりもこちらだと考えます。
★のみに返信するか
返信してよく、自社では★のみにも返信しています。公式ヘルプは、★のみかどうかで返信の可否を分けていません。本文がないぶん、返信は短くて構いません。
自社で運用支援する美容サロン24店舗の返信率は98%です(2026年9月14日時点)。全期間の23%が★のみなので、★のみの口コミにもほぼ返信している計算になります。
公式ヘルプ「ユーザーからのクチコミを管理する」で確認できる返信の仕様は次のとおりです。
- 返信するには、ビジネスのオーナー確認が済んでいる必要がある
- 返信はGoogleの審査を受ける。通常10分以内、最長で30日ほどかかる場合がある
- 返信は店(ビジネス)からの返信として表示され、担当者の個人名は出ない
同ヘルプには「有用で前向きな返信をすることで、ユーザーの意見を尊重していることを示すことができます」とあります。
★のみへの返信で気をつけたい点を挙げます。
- 来店へのお礼を短く伝える。 2〜3文で足ります。本文がないのに長文で返すと不自然です
- 内容を推測して書かない。 「カラーを気に入っていただけて」のように、書かれていないことを決めつけません
- 低い評価の★のみにも同じ姿勢で返す。 理由が書かれていないので、謝罪の決めつけも反論もしません。「お気づきの点があれば店舗へお聞かせください」と窓口を示すに留めます
- 本文の追記を求めない。 返信で「ぜひコメントも」と促すのは、投稿者への圧力に読めます
返信は投稿者だけでなく、これから店を探す人も読みます。★のみにも返信が付いている店は、口コミを見ている店だと伝わります。
本文が付きやすい依頼の仕方
できるのは、全員に同じ依頼をしたうえで、書く手間を減らすことです。評価の高さや内容を指定する依頼はできません。特典と引き換えの依頼もできません。
先に、規約の線を確認します。公式ヘルプ「リンクまたはQRコードを作成してクチコミをリクエストする」は、クチコミと引き換えに無料または割引価格で商品やサービスを提供することを違反としています。「禁止または制限されているコンテンツ」は、否定的なクチコミの投稿を妨げたり、肯定的なクチコミを選択的に募ったりする行為を禁止しています。同じページは、クチコミを依頼する際にその場で評価や口コミを書くよう要求・強要すること、特定の内容を含めるよう依頼すること、一定数のクチコミを募るよう店がスタッフに要求することも禁止しています(いずれも2026年9月20日確認)。
この範囲で、店ができることは4つです。
1. 公式のリンク・QRコードを使う
同ヘルプの手順は、ビジネスプロフィールで「クチコミを読む」→「クチコミを増やす」を選び、リンクをコピーするかQRコードをダウンロードする、というものです(QRコードのダウンロードはパソコンのブラウザのみ)。共有の方法として、領収書に含める、感謝メールに含める、チャットの最後に追加する、店舗に掲示する、が挙げられています。
2. 全員に同じ言い方で頼む
満足していそうな人だけに声をかけるのは、選択的に募る行為にあたるおそれがあります。会計時の一言も、来店後のメッセージも、全員に同じ文面にします。
3. 本文も書けることを、全員に同じ文面で伝える
「口コミは★だけでも投稿できますが、感想を書く欄もあります」とお伝えする程度に留めます。この言い方の可否を、公式は明記していません。全員に同じ文面で、評価や内容には触れません。避けるのは次のような表現です。
- 「高評価をお願いします」「★5で」と評価を指定する
- 「〇〇について書いてください」と内容を指定する
- 「書いてくれたら割引します」と対価を示す
4. 聞かれたときだけ、中立な手がかりを答える
Googleは、特定の内容を含めるよう依頼することを禁じています。以下は書く内容の指定ではなく、お客様から「何を書けばよいか」と聞かれたときに答える程度に留めます。その場で書くよう求めることもしません。「今日の施術で印象に残ったことは何でしたか」「気になった点はありましたか」のように、良い点も悪い点も出てくる聞き方にします。良い点だけを引き出す聞き方にはしません。
先ほどの例のとおり、感想を持っていてもGoogleの画面では★だけで終える人がいます。依頼の場面で「本文も書ける」ことを一言伝えておくと、少なくとも知らなかったという理由は減らせます。効果がどのくらいあるかは、自社でもまだ測れていません。
よくある質問
★だけの口コミは評価の平均に含まれますか
公式ヘルプには、★のみ口コミを区別して扱うという記述は見当たりませんでした(2026年9月20日時点)。除外されるとも、含まれるとも、明記はされていません。店のプロフィール上では、★のみの口コミも1件の口コミとして表示されています。
★だけの口コミはMEOに効きますか
Googleは「クチコミ数が多く評価の高いビジネスは順位が高くなる」と書いていますが、本文の有無で効き方が変わるかは明記していません。効く・効かないのどちらも、公式の裏付けは確認できませんでした。
★1で本文のない口コミは報告できますか
報告はできますが、削除の対象になるのはGoogleのポリシーに違反する口コミだけです。評価が低い、本文がない、というだけでは削除の対象になりません。返信で窓口を示すほうが現実的です。
★のみが増えたのは、店の対応が悪いからですか
そうとは限りません。感想を持っていても★だけで投稿する人がいる例を、少数ですが確認しています。投稿の手間の問題である可能性があります。
本文を書いてくれた人にお礼の特典を出してよいですか
できません。クチコミと引き換えに割引や無料サービスを提供することは、Googleの公式ヘルプで違反とされています。本文の有無を条件にしても同じです。
店舗数が増えて手作業で回らなくなったら
★のみの件数を数える、全件に返信する、依頼の文面を全員同じに揃える。ここまでは手作業でできます。店舗数が増えると、全店の口コミを毎日確認して返信を揃える作業が回らなくなります。その時は、確認と返信の流れを仕組みにすることを検討してください。
